四弘誓願

しぐせいがん
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四弘誓願は仏教を信ずる者として、まず誓うべき四つの基本的な誓いです。
独自のものがあれば、これに足してゆくことになります。

 1.衆生無辺誓願度しゅじょうむへんせいがんど   たくさんの人が幸せになれるように勤める。
 2.煩悩無尽誓願断ぼんのうむじんせいがんだん  尽きる事のない煩悩を無くす。
 3.法門無量誓願学ほうもんむりょうせいがんがく  壮大なお釈迦様の教えをすべて学ぶ。
 4.仏道無上誓願成ぶつどうむじょうせいがんじょう 最上の悟りを得て仏様と同レベルに達する。

※四弘誓願の語句は多少の相違があります。

 

 

 

 

 他人のために

誓願はサンスクリット語でプラニダ−ナといいます。元の意味は「前に置く」で、修行を始める前に誓いを立てることです。どのような誓いでも構いませんが、基本的に他人の為(利他)でなければなりません。

誓いが出来たならば、いよいよ修行です。修行は他人の為になる行いをすることです。もし自分の為ならば、それは修業と書きます。

人の為に努力するうちに、知識がついたり、技術を得たり、迷いが無くなったりします。これが御利益で、利他に専念すると、いつしかそれは自利につながるところが、四弘誓願を始めとして仏教的誓願の特徴です。

 時代と共に煩悩は変わります。

自分の事だけを考えても、子供の時、学生の時、社会人になった時、親になった時、それぞれ望の内容が変わったはずです。そして自分と親、あるいは子供と比較した時、同じ年頃でも望の内容が異なっているはずです。

常に自分以外の人の煩悩を理解しようとすれば、自然に自分自身の煩悩の解決方法が見えて来るはずです。利他は自利につながるのです。

 仏教への入り口 "法門"

十人十色、人それぞれお釈迦様の教えを理解する方法が異なります。そこで色々な仏様宗派があるのです。自分の理解の仕方を絶対として、他を非難することは良くありません。他宗の教えを知ることで、自分の理解もより深まるのです。

仏様と同レベルになろうとすることは大変なことです。脇目もふらず、ひたすら歩めば到達できるかも知れません。しかし、それでは皆と離れてしまいます。

技術の世界と同じです。一つだけ進歩しても実用になりません。全体の技術レベルが向上して、はじめて役にたつのです。

自分だけでなく、皆と一緒に少しづつでも良いから、仏の道を歩むことが大切です。

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