師 子 吼

獅子吼 ししく
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「獅子が吼える」と書いて「獅子吼」と読みます。獅子は本来は架空の動物ですが、一般的にはライオンを想定しています。

 百獣の王ライオン

ライオンは百獣の王です。ライオンの声に動物たちがみな恐れをなし、ひれ伏します。これになぞらえて、堂々と説法するお釈迦様の様子や、その教えを聞いて邪悪な心を持った人が恐れている様子を「師子吼」と言います。

子吼」と書かれている場合もありますが、古い記述ではおおむね「子吼」です。経典でも「師子吼」が使われています。

ちなみに大蔵経で「師子吼」のつく経題を探すと以下の五つがあります。

勝鬘師子吼一乗大方便方広経 しょうまんししくいちじょうだいほうべんほうこうきょう
仏説長者女菴提遮師子吼了義経 ぶっせつちょうじゃにょあんだいしゃししくりょうぎきょう
如来師子吼経 にょらいししくきょう
大方広師子吼経 だいほうこうししくきょう
大乗法苑義林章師子吼鈔 だいじょうほうおんぎりんじょうししくしょう

いずれも師子吼について書かれたものではなく、話の主人公が雄弁を振った様子を、師子吼という言葉で表現しているのです。現在でも雄弁を振るうことを獅子吼と表現することがあります。

 仏教に縁の深い獅子

師子吼は本来お釈迦様の説法を表す言葉です。また仏法そのものの例えになったり、それを護持するものの意味で使われることもあります。

インドでは狛犬のように獅子を一対にして、おを護るように祀ったりします。

仏様の座る席を獅子座、金剛座、金剛宝座などと呼びます。これは仏様の座席は"いかなる悪魔もこれを侵すことができない堅固な席である"と言うことを表しています。また国王や貴人の席も獅子座と呼ぶことがあります。

獅子がデザインされている席ならば、それは仏様の席と考えて良いでしょう。仏像でも獅子に乗ったり、獅子をあしらった台座に乗っているデザインが多く見受けられます。

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