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炎魔天
enma-ten

■ 炎魔天 えんまてん 閻魔王 えんまおう

十二天の南の担当です。古代インドではヤマといわれヤミーと言いう妹がいます。漢字では夜魔または夜摩と書きます。

ヤマは世界で初めて死んだ人とされていて、死者のための道を発見したので、ヤマ王=閻摩羅社と崇められるようになりました。羅社=ラージャはサンスクリット語で王様のことです。

中国に伝わってからは衣装が中国風に変化し、閻魔王に変わります。焔魔、焔摩、などとも書かれ、平等に罪を治す職務から平等王とも訳されます。

図は密教的な焔魔天で、杖の先はお皿状のものに人の頭が乗っています。人頭杖、人頭幢にんずどう、檀拏杖だんだじょうなどと言います。

この杖は焔魔天のシンボルです。お皿は人の一生を照らし出す浄玻璃鏡じょうはりきょうの原型といわれ、頭は生前中の事を細かく見て、うさんくさいところをかぎ付けると言われます。

白い水牛に乗っている姿もあります。

  エン ご真言
なうまく さまんだぼだなん えんまや そはか。

閻魔王  十二天

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