暦  こよみ

暦の読み方
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暦は毎日に九星、六輝、十二直、二十八宿などいろいろな注がついています。これら全てが吉になる日を探そうとしてもまず無理です。昔から「暦は横に読み、縦には読むな」といいます。目的に応じて、一つか二つの項目で絞り、後は実際的な都合で日取りを決めます。

各項目について  詳細は番号をclickして下さい。

(1)干支 干支は年だけでなく、月、日、時間にも配当されています。この欄は毎日の干支です。

(2)九星 九星も干支と同様、年、月、日、時間に配当されています。干支の60種類と九星の9種類の組み合わせで、180年で1周期となります。甲子の一白をスタートとして初めの60年を上元、次の60年を中元、最後の60年を下元といいます。現在は下元です(昭和59年の甲子の七赤金星から)

(3)二十四節 太陰暦は月の動きを中心にしているため、農耕に不便です。そこで太陽の動きを中心にして、1年を24等分し気候の変化を分かりやすくしたものです。

(4)暗剣殺 注意を要する六種類の凶方位を六大凶殺といいます。その中でも特に注意すべき方位が暗剣殺です。暗剣殺は歳、月、日それぞれのレベルであります。この部分に書かれているのは月レベルの暗剣殺の方向です。

(5)六輝 運勢を推察するには、まず役立ちませんが、気にする人が一番多い項目です。九星や干支で判断してもまだ候補があるときに使う程度です。

(6)中段 本来は十二直(じゅうにちょく)といいます。江戸時代頃までは現在の六輝のような感じで使われていましたが、今はまず使われません。 

(7)二十八宿 28種類の星座により吉凶を占います。

(8)下段 歴史はそれなりに古いのですが、中段と同様今ではほとんど使われません。中段とともに表示されていない暦もあります。

その他

天赦日(てんしゃび) 天がすべてのモノを養い赦す日と言われる大吉日です。何ごとにも良い日です。春は戊寅、夏は甲午、秋は戊申、冬は甲子の日がこれに当たります。

三輪宝(さんりんぼう) 神仏、先祖、万物の精霊に感謝する日。神仏を祀ったり、休息をとるのに良い日で、建築には凶の日。建築に凶から、この日に増改築すると隣三軒まで災いがおよぶと言われ「三隣亡」と書く事もある。

一粒万倍日(いちりゅうまんばいび) 一粒の種からたくさんの実が成るように、一つの事がたくさんに増える日。したがって、増えて良い事には吉日ですが、借金など事によっては凶日となります。

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