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 吽  

■ 仁王 におう

 伽藍と仏様の守護神

仁王様は、主に山門の左右に安置される伽藍がらんと仏様の守護神です。門衛のように二体置かれるところから二王とも書きます。二王尊、二天王などとも呼びます。

一般的には上半身裸の力士像ですが、中国や日本の古い時代のモノは鎧よろいを着ている場合もあります。また帝釈天の化身とも言われます。

お経には、金剛杵こんごうしょを持ってお釈迦様を守る、密迹みつしゃくという名前の金剛力士が登場します。これが門という建物の形式に合わせるため二体に分けられ一対となったようです。

 阿吽の呼吸

通常、右が口を開けた阿形あぎよう像、左が口を結んだ吽形うんぎょう像です。阿吽のは口を開くとき最初に出てくる音で始まりを表わし、は口を閉じた最後の音で終わりを表わします。この二字ですべての事柄の成り立ちを集約する考え方です。

阿  ケイ

阿形は那羅延金剛ならえんこんごう、吽形は密迹金剛と呼ばれることもあります。また金剛とか金剛力士と呼ぶこともあります。

仁王さまには「口でかんだ紙片を投げ付けて、自分の患部や発達を願う場所に貼り付けば、願いがかなう」という俗信仰があります。また、健脚の神様とも言われ、大きなワラジを奉納することもあります。

 俗信仰から生まれた小噺

その1  「仁王さまに紙をかんで吹き付けると力が付く」と言う話しを聞いて、若者達が仁王さまにやたらと紙を吹き付けた。
 そのうち、一人が紙を取り出すときに、お金を落としてしまい、さわぎ出した。仲間もあたりを探し出すと、仁王さまも首を動かし始め、あたりをキョロキョロと見回した。

その2  「仁王さまに紙をかんで吹き付けると力が付く」と言う話しを聞いて、人それぞれに思い思いの所に紙を吹き付けていた。
 夫婦で来た男が「おれもひとつ吹き付けよう」とヘソのあたりをねらっていると「役にも立たない所をねらわずに、もう少し下の方をねらいなさい」と女房が言った。

ご真言
なまさまんだば さらなん けいあびもきゃ まかはらせんだきゃなや きんじらや さまや まさや まなさんまら そわか。
なまさまんだば さらなん とらだりせい まかろしゃな きゃなやさるばだたあぎゃたねん くろそわか。

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