お護摩の作法

護摩略作法
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お護摩では、お供え物として、大麦、小麦、大豆、小豆、などいろいろな穀物が使われます。
お護摩では、お供えした物を天に運ぶ、火天と呼ばれる使者が活躍します。

 お迎えをする回数

お護摩の焚き方は、宗派や流派によって色々とあります。

天台宗系では建立曼荼羅護摩儀軌こんりゅうまんだらごまぎき
真言宗系では金剛頂瑜伽護摩儀軌こんごうちょうゆがごまぎき
という仏様を供養する方法が書かれている本を基にして
天台宗系では胎蔵界立て、
真言宗系では金剛界立て、で行われるのが基本となります。

概ね共通していることは、仏様神様をお迎えして接待し、願い事を伝える、これを何度か繰返して一回のお護摩とすることです。

仏様を一度だけお迎えするなら一段護摩、二度ならば二段護摩、三度なら三段護摩、と呼ばれ九段護摩まであります。

一度に招く仏様の数は、一人の場合もあれば、複数の場合もあります。九段護摩は、かなりたくさんの仏様や神様を招くので、時間がかかります。そこで一般的には、三段護摩や五段ないし六段護摩が多く行われます。

 次第は・・・

お護摩では、どのような事をしているのでしょうか?
概ね次のようになります。

1.護摩壇の前で三回礼拝をして、護摩を焚く席に着く。
2.席に着いたら、もう一度礼拝。
3.粉末のお香を塗って身を清める。
4.護摩を焚く人自身の身づくろいをする。
5.香水で護摩壇上を清める。
6.炉を清める。
7.お供物やお明かりを供養する。
8.お護摩によって願いが叶うように祈る。
9.ご本尊のご加護を願う。
10.ご本尊と護摩を焚く人が一体となることを観じる。
11.お供物の加持。 
12.ご本尊に食事を供えるため、炉に檀木を積む。
13.檀木に点火。
14.ご本尊の口をすすぐ。
15.ご本尊の手を清める。
16.飲み物を出す。
17.前菜を出す。
18.五種類の主食を出す。
19.三種類の副食を出す。
20.食後の飲み物を出す。
21.消化薬などの薬を出す。
22.ご本尊にお加持をしていただく。
23.関連のある仏様たちにお供えをする。
24.願い事を伝える。
25.お見送りをする。
26.三回礼拝をして席を立つ。

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