涅 槃 会

ねはんえ
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涅槃会はお釈迦さまに関する三大行事のひとつです。
涅槃会 2月15日 一生を終えた日
花まつり 4月8日 誕生の日
成道会 12月8日 悟りをひらいた日

涅槃会は、日本では2月15日に行われますが、南方の国では5月の満月の日に行われます。

お釈迦さまは紀元前383年、80歳で亡くなりました。

ヒマラヌヤヴァティー河の岸辺にある沙羅の樹の林で、頭を北にし、右脇を下にした形で亡くなりました。これに習って、仏式では亡くなったときに北枕にして寝かせます。

臨終にあたって残した言葉は次のように言い伝えられています。

まず集まった弟子達に、今まで説いた事について疑問があれば質問をするようにいいました。弟子達は皆だまっていました。

没年には383年、483年、544年などの説もあります。

するとお釈迦さまは「あらゆるものは、うつろいやすいものである。怠ることなく精進せよ」これが最後の言葉でした。

 究極的な救いの境地を現す言葉

涅槃はお釈迦さまの究極的な救いの境地を現す言葉です。

原語では ヴァー「風が吹く、香をはなつ」という語から、ニルヴァー「吹消される、静められる」、ニルヴァーナ「吹消された」となります。

迷いの火が吹消された状態、あらゆる煩悩の火が吹消され静められた状態を涅槃といいます。心の障害、心の汚れ、むさぼり、いかり、愚痴などを消滅することにより、究極的な安心の境地「涅槃」へと近付きます。

一般には亡くなることによって涅槃の境地と考えられがちですが、お釈迦さまの教えは私達にこの世で悟りを開き、涅槃の安らぎを得させようとしたものです。心が本来の自由を獲得した境地が涅槃です。

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