七五三

髪置・袴着・帯解
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七五三は、平安時代の中頃に宮中や公家の間で行われていたお祝いが基になっています。現在のような形になったのは江戸時代からのようです。

インドで使われる二十八宿(二十七宿)での計算です。

 

 

今のように医療の発達していなかった昔は、子供が育ちにくかったので、お七夜を始めとして、節目ごとにそこまで無事育ったことを祝う各種の儀式がありました。その中で、次のようなモノがまとまって七五三となりました。

髪置きかみおき 男女ともに3歳。この日を境に髪を伸ばし、おかっぱを結髪に改めるお祝い。
袴着 はかまぎ 男5歳。初めて袴を着るお祝い。冠をつけて碁盤の上に立つ。
帯解きおびとき 女7歳。着物に縫い付けている紐を取り、帯に替えるお祝い。
 
以上は江戸時代あたりの標準的な例で、時代や地域により、性別、年齢、呼名は色々あります。いずれにしても3歳、5歳、7歳あたりを節目としてお参りし、無事成長したことの感謝と、これからの成長を祈る行事です。

 7歳前後は、今も昔も大きな節目

昔の法律(大宝令)では、6歳になると土地が支給される事になっていましたし、6歳までは亡くなっても大人のような葬儀では無く、ごく簡略化したものであったようです。また現在の学校制度も6歳からですし、医学的に見ても、このあたりで脳の8割方が完成するそうです。

お祝いの時期は、当初11月の吉日に行われていましたが、室町時代あたりから15日になりました。15日にした理由はいろいろありますが、そのひとつはお釈迦様誕生日と縁があります。

お釈迦様の生まれた4月8日は、二十八宿に置き換えると鬼宿の日にあたります。鬼宿の日は鬼が自宅にいる日で最良の日とされます。そこで11月の鬼宿の日にあたる15日を吉日として定めた説です。

現在では15日を中心として、休日に行われることが多いようです。当寺ではご希望があれば、11月以外でも七五三生育のご祈祷を致します。

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